去年末、引き渡した
福島の住宅。
これがどうやらスゴイ住宅らしいです。(^^;
オーナーさんはご商売をされているので「家を建てた」ことに対して
今後の運気が多少なりともやはり気になるモノ。
かといって、設計当初からそんな話があったわけでもなく、こちらはオーナーさんといろんな話をしながらその場で感じた自分の感覚を信じて、気持の良いプランを探しながら、相変わらず好きにやらせてもらいました。
が、そんなプランが風水的には「ありえない」くらい
素晴らしいんだそうです。
そんな話があったのは、現場も進み躯体も上がった頃。
オーナーさんの奥様より電話をいただき、京都からスゴイ先生に来てもらい見てもらったんだけどビックリしてた、と。
「勉強したの?」と聞かれたので「ええ、モチロン」
と答えとけばいいのに「いや、全然」。というか「どちらかと言えば避けてましたから」とまで言ってしまいました(^^;
なんでも「図面からパワーが出てる」とのこと。
そんなサービストークありかいな?と笑ってしまいましたが。
年末に竣工してからも合計3名の「スゴイ先生」方がお見えになってどなたも大絶賛。風水的に鬼門とされる(?)水廻りの多い家なのですが、どれも素晴らしい配置。笑
「こんなに完璧なプラン見たことがない」とまで。(風水的にはよ)
とにかくどこもかしこも風水的には全体の調和が完璧で、それも各先生方が一様に同じような話をされるので、あながちホントなようです。
まぁそう言われることは、本当にありがたく嬉しいことなんですが
ただ思うのは、やっぱりそんな特別なことではないかな?と。
住み手の日常とその場を上手くつないであげるとそんなに気持の悪いプランになるワケがないですし。
設計を進める中で意識するのが、そのオーナーさんに
「生活のプロ」として自覚してもらう、というのがあります。
もともとその人の年齢なりに、日常を過ごして来たわけですから
ある意味その人は、その人自身の日常生活のプロなはず。
ただそれを自分の日常だからなかなか意識しづらいし、
再認識することが難しい。
けど、そんなことを気づかせてあげたい、というのがあります。
そうすれば家を建てる本当の意味とか、家族の目指すべき将来像のようなものが発見できるのでないかと。そしてそれを建築とつないであげる。
それが設計をスタートさせるきっかけの一つになったりします。
よく聞く風水って「西側に黄色いモノを置くと・・・」的な話ですが
そんなに浅い話であるわけがなく、要はその土地と歴史を読み解き
その土地だけの「気」の流れをモノの配置で制御する思想のようで。
(一部Wikiより転用)
僕らが設計で普通に考えている、環境とそこに住む人々を建築というモノでつなぐコト。きっとそれは風水の思想の違わないのではないかと勝手に思ってみたわけです。
けど一度、その先生方とゆっくり話をしてみたいですなぁ。
多様な判断があるということは、きっといろんな意味で豊かになることだろうし。
そろそろ僕も黄色いマオカラーのジャケットとか着た方がいいですかね?笑
かといって風水が設計のスタートになることはありえないけど(^^;
長くなりましたが。