暦でいうところの2クール目に入った今年(つまり13年目)
事務所としては今まで通り、クライアントの皆様と一緒に作っていくのですが、そろそろ、そうして完成したモノのアウトプットをキチンと考えていかなければ、と思っています。
幸い関連業者の方々からも、そんな話をいただいたりしています。
今、頑張ってくれているスタッフの為にも、今まで頑張ってくれた元スタッフの為にも、これからのスタジオAの為にも、やらなければいけないな。
デザイナーは「作りたい!作りたい!!」と言い続けなければいけないと。
煙たがられるくらいになって、初めて周りの方も協力してくれるんだと。
今の作り手はそういうガッツが足りないっすね、という話を聞きました。
きっとアウトプットも同じ。
ちゃんと発信し続けないと大きな出力にはなりません。
正月にTVで、エベレストに世界で2人目の単独無酸素登頂に挑戦している若い登山家のドキュメントを見ました。
この人のすごいところは自分でビデオカメラを持って登っている瞬間をリアルタイムでネット配信していること。つまりは今、この瞬間に世界で最も高いところ立っている人の様子が居間のコタツの中で見れてしまう、ということをやっている。
そのドキュメント見て、それはもうホントに力が入った。それよりも息苦しくなった。
一歩踏み出すだけに10分かかる世界。それも叫びながら泣きながらで無いとその一歩が出ない。出せない。その厳しさをリアルタイムでアウトプットし続けています。
たぶん彼の苦しさは、今までの登山家の人たちと、何一つ変わらないだろう。
ただ僕らが今まで写真や書籍では実感できなかったリアル(酸素の薄さからどれだけ呼吸を深くしなければならないとか、尾根にあがった瞬間目の前にゴロリと転がる死体のウィンドブレーカーがはためいている感じとか)が、つまり「生の実感」が本当に伝わってくる。
もしこれがリアルタイムでモニターに映っていたとしたら…。
ものすごい力を持ったアウトプットだと思った。それは本当に世界を変える、人を変えてしまう力をもった、最強のアウトプット。
そしてそれは僕らの登山家を見る目(例えばお金があればね、的なことや、何故登るのか?とか)を全く変えるし、何よりも生きていることの想像力の幅がとてつもなく広がることなんだと思う。
僕らが普段やっていることは、この何万分の一の労力かもしれない。
けれど、それでもこうやってアウトプットすることで、知り得なかったことを知ることができるし、もしかしたら共有してもらえるかもしれない。何よりも次へとつなげることができる。
今年は1つ、キチンとしたアウトプットを。目標ですね。
で、もう1つの目標は「ブログを短く書けるようになる」こと笑
がんばります。