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窓の景色

ちょっとメモがわりに。

例えばある住宅を設計をしている時に、プロジェクトに触れた瞬間から考えて続けることの1つに窓のことがある。それは現場が終わるまでずーっと続いている。

大きな窓が好きな人が多い。というか僕自身、大きな窓は好きだ。
(そのうえカーテンもかけないのが好きだけど、それはまた違う話)
よくいわれるリクエストが「床から天井まであるの」ということ。
それ自体はなんてことはないし(いや実はコストや法規でのデザインの縛りがかなりでてしまうんですが)全然イヤじゃない。

そうなると必然「掃出し窓」ということになるんだけど
これってかなり日本人的な感覚なんだろうな、とよく思う。

「掃出し窓」とはよく言ったもので、つまりは掃除をするときに
そのまま窓を開けてホウキで掃き出せる窓のだから(と習った覚えが)

それって、そもそも庭との関係、そしてもちろん日本家屋の歴史と重なるわけで。

でも、最近どーーーもそれがピンと来ないことが多い。
「大きな窓」信仰というか、そういうのが妙な形で浸透していて
でもそれが人々の中でギャップをもったまま信じ込まれているような
そんな居心地の悪さがある。

海外の事例などをみるにつけ、実は床までの窓ってとても少ない。
「窓」という概念は実は欧州のものであるから、日本のそれとは違っていて当たり前だけど、天井まであるような大きな窓でさえ、実は「床まで」はなく床からちょっと上がった(15センチとか30センチとか)モノが多い。

理由は様々あるのだろうけど、それを見ていて最近妙にしっくりきてしまう。

以前は割とその「掃出し窓」でデザインすることに抵抗が全く無かったけど、最近は普通に床から15センチとか上げてデザインすることが多い。
ただたいてい「床まで窓ってできないんですか?」と言われる。
(そう言う時は「はい、できますよ」と言ってあっさり変更になる)

でもそういう人たちもなんの抵抗も無く海外事例のコピーなどを見せて「こんな感じにしたいんだけど…」とリクエストしてきたりするが、要はその「こんな感じ」がどこに存在しているかをわかっている人がとても少ない。

そしてそれは感覚の話だから「でも床までにしたいんです」と言われるとその窓の向こうとの関係はさておき、こちらも変に説得したりはしない。
(モチロン話はするけど。でも住宅の場合特に「こうしたい!」という思い込みはとても激しい。当たり前だ。一生に一度の買い物。コレを逃すと一生床から天井までの「掃出し窓」の部屋に住めないかもしれない。設計事務所に頼む人のなかで最初から将来的な買替えを考える人なんていない。嬉しいことに)

でも窓を考える場合、当たり前だが全て内部と外部の関係で考えていく。
そこから何が見えるか。開けるとどんな風が入ってくるか。そもそも開くべきか。外部からの視線はどうか。そこから損失する熱はどうか。明るさは。ガラスの色味は。そこにつくのはカーテンなのかブラインドなのか。内部からどう見えた方がいいか。ソファに座っている時は、部屋を横切るときは…などなど、パラレルに全てのことを考えつつデザインを決めていく。それはかなり迷走しながらで(現場がはじまってからも)さらに全て言葉や数値で説明できるものばかりとは限らない。

これは今の時代の気分なのかもしれないが、掃出し窓の開けっぴろげな雰囲気がマッチしてこない。外部環境の雰囲気を室内へ思う存分引込む必要がある時でさえ、その床から15センチの段差に内部との決定的な結界を作って、そしてあくまで「外部に対しての内部」をキープしたいと思うことが多い。
そしてそのキープしたいこの家の内部とはなんだろう?と考えながら、最近はデザインすることが多くなっている。

弊社の過去の事例を見てもらうと掃出し窓のなんと多いことか。今でも掃出し窓を採用することは決して少なくない。それらはほとんど積極的に開けている場合が多いんですが。



| - | 16:42 | comments(2) | trackbacks(0) | pookmark |
コメント
カーテンの開けられない窓って…ちょっとツライですね(^^;;;
でも壁掛時計とはまたずいぶん高いハードルにしましたねぇ〜笑
今年もお世話になりました。良いお年を〜!
| 内山章 | 2009/12/31 12:49 AM |
こんにちは。とてもおもしろく読ませていただきました。掃き出し窓、憧れますねー(笑)。私の住んでる地区、建ぺい率80%。目の前は人様のキッチン。ベランダのちょい大きい窓でさえ、365日カーテンを開けた事がありません・・。先日、古材の梁のご相談をさせていただいた、友達の新築のお家は素晴らしいんですが、特に素晴らしいのは、「ほんとは窓を床から天井までにしたかったけど、マルが出ちゃうと危ないから。」なのです。マルとは6才のウサギの事。ほんとに家族なんですよねー。そんなお宅に壁掛け時計をプレゼントする事になって、全力で探してるところです(汗)。

| ○ゆ | 2009/12/27 9:53 PM |
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