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「集まって住む、を考えなおす」を考える

昨日は仕事の合間をぬって新宿OZONEで開かれている成瀬猪熊建築事務所の「集まって住む、を考えなおす」展(〜10/5)のシンポジウムに参加してきた。


そこでわかったのは、やはり「建築」はまだ「不動産」の上に建っているということ。あくまで建築は不動産にお膳立てされた風景や土地に建てさせてもらっているだけだ、と。

シンポジウムで語られた内容に、あらためて認識させられた。


そういう意味では成瀬猪熊事務所は戦っていると思う。

キチンと建築で、社会に対して、都市をつくろうと戦っていると思う。


シンポジウムでは彼らが言った「新しいビルディングタイプとしてのシェアハウス」という言葉に引きずられたのが残念。「いかにして(空間として)社会に開くか」や「シンボルとしてのビルディングタイプ」など、もちろん語るべき議論ではあるが、今回のナルクマの提示は、そこではない。


要はどう社会とコミットしようとしてシェアハウスになったのか、ということを語られるべきだったし、今回のシンポジウムの要であったはずだ。


だから彼らは議論の中で出た「街に開く」ということに、実はどれだけ意識的だったろうか、と考えた方がいい。このクレバーなナルクマ・ペアが(意識/無意識に関わらず)敢えて外していると考えられなかっただろうか?


彼らの提示したモデルを建築的に語ることはできるが、猪熊さんが展示会場で僕と話したのは「これだと事業的には全然成立してないですよね」ということ。つまり余りある言葉で建築的に語る事が出来ても、事業的にはただアウトなだけ。彼らはその事に充分自覚的にこのプロジェクトを作ろうとしているし、今回提示されたモデルに関してもそうだ。


プレゼンテーターの平田さん、長谷川さんの集合住宅は、明らかに(経験的に)試合巧者だし建築的方法論(空間のアプローチ)としては圧倒的に面白いが、あくまで不動産屋が用意した条件をデザイン的に昇華しただけに見える。


その上で建築が都市とどうつながっているか、と言われても、そもそもそのつながりは不動産のお膳立ての上に、だ。『「この場所」に「これだけの収益(床)」を生む「集合住宅」』を、とカギ括弧はすべて不動産屋が用意した言葉であり、ただ(使用者として)それに住まう人々がいる、ということが全てになってしまう。

それに自覚的でない限りやはり建築はどんどん離れていくか、もしくは不動産屋が売りやすい耐久消費財としての役割が多くなるだろう。これから地価が下がれば下がるほど。

単純な話「新しい」ことが主題になっている限り、それを語った瞬間「古く」なっていくことに自覚的でなければ、常に新しさに翻弄され続けるだけだ。



今回のナルクマの展示では、(たとえばエコなどの)誰もが正論としか言えない言語以外を使って、なぜ今それを設計しているかということを(たとえばドロ臭い収益と賃貸ストックなどの)具体的で社会的な言語を用いてプロジェクトを語っていた。


それは社会に直結している。今、建築の学生から聞く「僕らは建築でどうすれればいいのか」「どうやって社会にコミットしていけばいいのか」という疑問に「こんなアプローチもあるんだよ」と真っ正面から明確な一つの答えをしめしている。


文字通り有意義な展示。正当な評価と議論が、今後も続くことに期待。

建築家業界と社会の関係、これからの職業として建築など、様々な思いを残したまま終了した。


展示は明日まで。是非。


| - | 11:03 | comments(0) | trackbacks(0) | pookmark |
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